事例紹介 小規模事業者持続化補助金 | 豊明市商工会
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2016.04.04
事例紹介 小規模事業者持続化補助金
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有限会社 三寿園(和洋菓子)
「リニューアルオープンに伴うお客様のありがとうを増やす事業
豊明市阿野町西ノ海戸34
代表者:稲垣信彦
従業員:5人
稲垣宝謙さん(33)

-きっかけと具体的な取り組みは
きっかけは平成27年8月の店舗改装。創業から150年、和菓子職人の先代たちが守り続けてきた当店ですが、洋菓子を学んだ私も加わり新たな店へ生まれ変わろうとしていた時期、新イメージのアピールと新しい販路拡大を目指しました。 取り組んだのは①広告折り込みで休業の知らせと新規オープン日を予告PR②新しい店のロゴのデザインで新鮮さをアピール③ホームページを制作し全国に情報発信の3項目。 限りある資金をやり繰りする中で建物や設備にかける費用が最優先。当店のような事業所では宣伝広告にあてる予算は十分用意できず、この3項目は補助金制度がなければ実現できなかったと思う

-効果は
地元の皆様にご愛顧いただき、(私の知る範囲では)当店はこれまで広告宣伝をしたことがなかった。今回は改装による1カ月ほどの休業でお客様に迷惑をかけてはいけないと、新規オープン時に使用できるクーポン券をつけた休業のお知らせを新聞に折り込んだのですが、改装オープン以降、クーポン券の利用者が多いことに驚いた。どの地域からのお客様が多いのかなど、今後の事業発展につながる情報も収集できた。こ れまで無関心だった広告媒体の効果を実感している。

-申請書類の作成は手間では?
最初は面倒くさかった。でもやって良かったと思う。商売人、職人の「勘」という言葉がありますが、いい仕事をする人は頭の中にきちんと整理された「情報」があり、それを使いこなしているのだと思う。振り返れば申請前の私の頭の中にあった店の将来像や経営への思いは雑然としていた。それらを整理し事業計画にまとめると、まるで靄(もや)が晴れたように「自分は何をしたいのか」がはっきりと見え「何を しなくてはいけないか」が分かった。 申請の〆切日があるのも良かったですね。でなければ「いつかきっと」で終わってしまったかもしれない。

-商工会の支援は?
「見える化」をテーマに「説得力ある書類作り」を指導いただいた。ストーリーの組み立て方や統計、グラフ、画像などの使い方をアドバイスしてもらった。 狙いが明確で内容が具体的だから、結果の判定もしやすく、次のステップへ向け「攻めの体制」で仕事に取り組むことができるようになった。

商工会担当者から
豊明市では26年度で申請17件中10件が、27年度は申請33件中14件の事業所が補助金を受け新販路開拓に取り組んでいる。三寿園さんの場合は商圏を細かく分析してターゲットを定め根拠あるマーケットを設定、ロゴマークやHP制作など積極的、かつ計画的な取り組みで「改装を機にした世代交代」をPRされました。引き続き5年間、こまめな巡回と支援を続け、事業の安定化を図るアドバイスを行いたい。